子どもとシンプルに暮らす。

2018年8月生まれの息子と2歳上の夫と3人暮らし。神戸市東灘区在住。2020年7月(息子1歳10ヶ月)に復職し、新米ワーママやってます。子どもとシンプルに楽しく暮らしたいと日々奮闘中。

【★★★★★】『なんにもない部屋で赤ちゃんを育ててみれば』ゆるりまい

どうも、クボレイです。

 

先日読んだ本がとっても面白く、色々考えさせられたり学んだことも多かったので、紹介させてください!

  

 
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がとってもおもしろかったので、今日は読んで私が感じたことや、なるほどなぁと感じたことを書いていきたいと思います。

いまや本でしか読めなくなったもの

 

それは個人的経験。すごーく遠い昔(のように思える)、ブログとかがまだお金を稼ぐ手段ではなかった頃、個人が個人的経験をネットに書いても身元を特定されることなく炎上することもなかった時代、ネットは個人的経験談で溢れていた。色んな人が毎日のことを日記のように特になんの目的もなく書いていて、「へー」とか「ほー」とか「ふーん」とか呟きながら、そうゆうのをただおもしろく読んでいた時代がありましたね…。今はプロブロガーの人が多すぎて、検索してもそうゆう普通の人のブログが上位表示されなくなったため辿り着くのも難しく、そもそもそうゆう目的でブログ書いてる人も激減してしまった気もするからお目にかかることは少ない。結果、本でしか個人の個人的なハナシが読めなくなってしまったような気がしていたりします。ネットには没個人的な、一般化された「お役立ち情報」しかないというか。

 

でも、やっぱり、個人の経験ってめっちゃおもしろい!!(その個人が面白い人であることが大前提な気はするけれど)どんなバックグラウンドで、何が起きて、その結果どうなって、こうゆう考え方で、トラブルもあって、うまく落ち着いたら落ちつかなかったりして、「へー」とか「ほー」とか「ふーん」とか思いながら読んでるだけでおもしろい。そんで元気になる。

 

そうゆう大きなストーリーを書くと一定量以上のボリュームになってしまうし、しかも直接何かの役に立つわけではないし、だから今の時代の流行とはちょっと距離をおくものだけれど(どれだけ早く簡単に役に立つ何かを得るかが重要とされてる部分が多い)、やっぱりめっちゃとにかくおもしろい。分かりやすい利益も大事だけど、やっぱり人間アタマと心が元気じゃないとできるもんもできないしね。おもしろいと感じるものには貪欲でありたい。そこに自分の今後に通じる何かがあるんだろうし。

 

ポリシーは優先順位・試行錯誤によって守れる(ただしポリシーとは時と場合によっては柔軟に変更されるべきものである)

 

 本当によく言われていることなんだけど、どんな話に対しても「ムリだよ」「難しいよね」「やめたほうがいいよ」と即座に否定してくる、または「あなたは○○だからできるんだよ」と自分ができないのを環境のせいにする人がいる。実際問題としてできないことや環境が可能にしている何かはあるけれど、上記のセリフを言ってくる人はほぼ脊髄反射で言ってるんだとわたしは思っている。都度状況を検討して答えを出す、つまり自分の頭で考える、ということをしていないというか。だから、わたしはそうゆうセリフを言う人とは基本的に「事前報告」はせず、「事後報告」で対応することにしている(親含む。笑)。大事なのは自分で検討すること、その結果イケるなって思ったら実行すること。

 

『我が家をブログや本で紹介したり、実際に家に人を招いたりすると、度々「まだ子どもがいないからできるんだよ。子どもがいたら、こんな暮らしできなくなる」という感想を頂くことがあった』

 

と、ゆるりさんが本の中で書かれていて、ゆるりさんはわたしのように穿った見方で書いてるわけではないんだけど、「あーホントにそうゆう人ってどこにでもいるよねーてかそうゆうこという人ってそもそも子供いないときもできないんだよねー」とわたしはしみじみと思ったのでした。

 

また、次の文も印象的でした。

 

『心境の変化があった時、人は要不要を見分ける力が増すと思っている。勢いがついているので、何かを捨てる時の決断がしやすい。心が新しい風を求めているので、どんどん背中を押してくれる。だから私は心境の変化が大好き。心境の変化があったら、"捨て"のチャンスなのだ』

 

まさにそうだな、と。特に、実際に自分が妊娠中で感じるのは、妊娠とはイコール体調&メンタルの不調で(お腹が膨らんできて幸せ〜とかは不調を紛らわすための意識的なごまかしでしかない少なくともわたしに関しては)、やれるときにやっとかないと次いつ体調悪くなるかわからないし、産まれちゃったら自分の体調と子供のお世話で手一杯を軽く超えてくるだろうから、今、とにかく今、色々整えておきたい!と強く思うこと。わたしも体調不良の隙間を縫って必死に家の片付けしている…。

 

『要不要のテーマを「赤ちゃんがいても安全な家」に変更して家中をくまなく回った。』

『大人だけだったらさほど気にしなかった部分が、次々に気になり、それがまた新鮮で面白かった。』

 

とかもまさにそうだなと共感できるところ。インテリアの優先順位が全然違ってくる。

 

その他にも、

 

『なんにもない暮らしは、余裕と体力がないと難しい』

『ものは少ないほうが暮らしやすい』

『ある休日に夫が掃除機をかけてくれていた時に、「最近ものが増えたから掃除機がかけづらい!」と言われて、ハッとなった。』

『一一呼吸おいて、時間があれば手元のスマートフォンで"○○ 代用"で検索』

 

等、金言の数々で思わずメモしておきたくてこの記事を書いてたり。わたしは別にミニマリストではないし、お家はカラフルな方が好きだし、ゆるりさんの前の著作にはさほど興味はなかったんだけど、本作はとても興味深かった。多分、世の妊娠関連本が、「赤ちゃんグッズが増えるって幸せ!(=もの買えよ!)」っ流れ一色なのに結構嫌悪感を覚えていて、なるべく買うものは少なく、自分なりに子育てするにはどうしたらいいかなぁってところを描いてくれてたからだと思う。こうゆう本がもっと増えればいいなぁ。